女性向け日本酒「爽酒」で選ぶなら普通酒・本醸造系

数ある日本酒の内、女性向け日本酒といえるのが爽酒(そうしゅ)で、初めて挑戦するのに適した魅力があります。
その特徴は、苦味や酸味成分が少なく、強い癖や個性が存在しないので、料理の味を邪魔しないことです。

酸味や甘みが控えめなこともあって、割合的に多い酸味は感じられますが、それでも他の分類の日本酒よりは飲みやすい味です。
香りはかなり弱めですし、味は軽く薄口ですから、気軽に飲めるのが魅力だと評価されます。

しかし、癖がない分とても飲みやすく、色々な料理に合わせやすい利点があります。
油を大量に使った料理には向きませんが、それ以外の野菜や蒸し料理、白魚料理などには最適です。

また、冷やして飲むともっと美味しいので、夏場のお供に人気のお酒でもあります。
お酒を口にした人は皆、鮮度の高いフルーツのようだと表現しますから、暑い夏に飲むお酒に最適という評価には納得です。

日本酒というと、種類が多くて価格帯が高い、といった固定的なイメージが存在します。
実際の所、日本酒に分類されるお酒は種類が多様で、価格も高い物から安い物まで選択肢が豊富です。

中でも、普通酒は手頃で飲みやすいですから、日本酒に距離を感じていた人は勿論、女性向け日本酒としてもおすすめです。
実は、日本酒はこのタイプが一番数が多く、日本酒の代名詞的な特徴を兼ね備えています。

普通酒とは、吟醸や純米に分類されないお酒のことで、文字通り普通で特別感のない物を指します。
ただ、普通といってもつまらないわけではなく、むしろ作り方や成分が多様なので、個性的なお酒も少なくありません。

個性は時に癖に結び付きますが、爽酒に分類されるお酒なら、癖が少なくサッパリと飲むことができるでしょう。
単に普通酒で選んでしまうと、好みの味とは大きく掛け離れていたり、香りが強くて苦手意識を感じることもあり得ます。

女性が日本酒に興味を持って、失敗なくお酒を選びたい場合は、本醸造が一つの目安となります。
本醸造は、原材料の白米が精米歩合70%以下で、米麹に水、そして醸造アルコールが主原料です。

加えて、色沢の良さや香味が認められた物、というように定義されています。
醸造アルコールの添加量は、最大でも白米重量の10%までと決められているので、厳格な定義に基づいて作られていることが分かります。

こちらは爽酒らしく滑らかな口当たりで、瑞々しさも感じられますが、更に爽やかな辛口が味わえるのが特徴です。
普通酒に対して、本醸造酒は原材料の割合が大きいですから、発酵された原料の旨味成分を味わうことができるでしょう。

どちらも女性向け日本酒の代表格ですが、単純に優劣を付けるのは困難なので、最後はやはり好みで選ぶのが理想的です。
基本的に、日本酒はキレがあって日本食に合わせやすいですから、あまり難しく考えず、食事と一緒に挑戦してみると日本酒の良さが分かるはずです。

段々日本酒に慣れてくると、醸造アルコールの添加の有無であったり、添加されている割合に気が付けるようになります。
癖のあるお酒は、日本酒の違いが分かるようになってからでも遅くはありませんし、味の基準を理解してからの方が、好みのお酒探しが楽しくなるでしょう。

サッパリしている以外のお酒は、香りが強過ぎたり味が濃いなど、単体で挑戦するにもややハードルが高く、料理に合わせるとなると極端に難しいものです。
その点、爽酒は淡麗辛口でスッキリとした爽快な飲み心地が、女性向け日本酒のおすすめに選ばれる程になっています。

味を構成する成分の主張が薄いので、一見すると物足りなさを感じるかもしれませんが、ミネラルウォーターを思わせる爽やかさこそが魅力的な個性です。
淡白な料理に合わせても、料理の味のバランスを崩しませんから、合わせやすくて幅広く楽しめると考えられます。

大豆料理や煮物との相性もバッチリですし、刺し身や焼き魚に合わせても、食材の味を壊さないのでお酒が進みます。
適温は10度以下ですが、5度位に冷やした物が多くの人に飲み頃として好まれます。

一方、日本酒選びで注意した方が良いのは、目的のお酒を正しい分類の中で選ぶことです。
本醸造と呼ばれるお酒でも、実は味が濃い方に分類される、醇酒にあてはまる場合もあります。

色の違いは少ないので、見た目で見分けることは難しく、香りを嗅いだり口にして、初めて間違いに気が付くケースも存在します。
特に、薄暗い照明の下や透明のグラスでは、色の違いでお酒の分類を判断するのは困難ですから、注文時に間違えないように気を付けることが大切です。

もし、どう注文して良いか分からない時は、先に淡白な食材の料理名を挙げて、それに合う日本酒を注文するのが正解です。
日本酒が未経験な人なら、スッキリとした飲みごたえが体験できますし、日本酒を詳しく知る為の第一歩になるでしょう。

淡麗辛口に抵抗感を覚える人は少なめですから、日本酒の入門用として最適で、同時に通が好む味を理解する切っ掛けにもなります。