女性向けの日本酒「薫酒」で選ぶなら大吟醸・吟醸系

薫酒(くんしゅ)は、香りの高さという特徴があるお酒ですが、熟酒と比べて味の濃さは控えめです。
その為、女性向け日本酒として人気がありますし、お酒の香りを楽しみたい人に選ばれています。

特徴としてはまず、フルーツを思わせるようなフレッシュな香りと、ハーブに似た澄んだ味わいが口の中に広がることです。
お米から作られているお酒ではありますが、発酵によって魅力的な香りが生まれ、また口の中に残り続けないすっきり感も特徴的です。

味の濃い日本酒は、口の中に後味が残り続けるので、好みの合う合わないがお酒の楽しみを左右します。
しかし、すっきりとした味わいなら飲み心地が良いですし、大吟醸や吟醸は雑味が少ないのでおすすめです。

また、淡白な傾向の食材を引き立ててくれるので、濃い味付けの料理よりも魚介系などの薄味が相性抜群です。
旨味は控えめですが、同時に苦味や雑味も邪魔しませんから、初めて日本酒に挑戦してみたい人にも適しています。

薫酒の定義は、香りが高く味わいは爽やかなことで、芳醇な味わいやコクのあるタイプとは異なります。
このような仕上がりになるのは、非常によく精米した白米を使い、粕の割合を増やして低温でゆっくりと発酵させることが理由です。

そうしてできたお酒は、大吟醸などと呼ばれて、女性向け日本酒の定番となっています。
吟醸の意味は、原料を吟味して作られたお酒で、今では醸造された日本酒を代表する言葉です。

製造に醸造アルコールが使用されているので、純米日本酒とは分類的に大きく異なりますが、決して劣っているという意味はありません。
むしろ、純米酒は香りや味がダイレクトに響きますから、濃厚な味わいで癖が強くなりがちです。

その点、醸造アルコール添加ありの日本酒は、味に癖はなくマイルドで、薫酒なら香りが楽しめるお酒といった具合に個性が出ます。
更に、醸造アルコールの割合によっては、純米に近い味わいながらも、癖のないバランスの良いお酒もあります。

精米歩合60%以下の吟醸は、香り高く爽やかな日本酒の代表格で、このタイプのお酒を好む人に最適です。
香りが強いので、香りを受け入れて気にいるか否かが、好みを判断する決め手となるでしょう。

精米歩合が50%以下になると、分類的には大吟醸と呼ばれ始め、醸造アルコールの割合によって味わいのすっきり感が際立ちます。
味の癖は減退しますが、香りがもっと際立つので、お酒に香りを求める人の好みに近付きます。

つまり、女性向け日本酒の薫酒の中でも、大吟醸や吟醸は香りこそが他のお酒にはない魅力で、何よりも香りで楽しませてくれると結論付けられます。
香りが引き立つ特徴から、料理酒として使えないかと疑問に思われますが、飲むだけでなく勿論料理に使っても問題ありません。

ただ、料理のお酒に比べるとやや高価なので、料理酒代わりに使うのは勿体ないといえます。
それでも、香り付けには最高ですし、味に癖がないのでどんな料理にも使えるはずです。

女性向け日本酒のおすすめでも、抵抗感があって口にするのが難しい場合は、料理酒として使った料理から挑戦してみると良いでしょう。
そうすることで、このタイプのお酒が持つ特徴が分かりますし、香りに慣れて飲みにくい抵抗感が薄まると考えられます。

逆に、香りが強いだけに入れ過ぎは逆効果なので、程々の適量に止めて上手に活用することが大切です。
本格的な高級料亭では、わざわざこのお酒をお湯代わりに沸騰させて使う、贅沢なしゃぶしゃぶが提供されている場合もあります。

一方、飲んで楽しむ時に適しているのは、5度から10度以内のお冷やがポイントです。
香りがより一層引き立ちますから、日本酒に香りを求め愛して止まない人達の間で、定番の飲み方になっているのは間違いありません。

ただし、強い香りが目立つようになるので、もう少し控えめな方が好みなら、常温で頂いてみるのもありです。
常温といっても、15度から20度程度を指しますから、冬場は少し温めて、夏場は若干冷やした方が適温となります。

決して邪道な飲み方ではないので、香りは好きでも強いのが苦手な人は、この温度にするととても飲みやすくなるでしょう。
反対に、お燗は邪道的な飲み方ですが、お冷やでは分からいない味わいに気が付けるのも確かです。

熱燗はお酒のバランスを壊すので厳禁ですが、ぬる燗ならお酒本来の個性は残りますし、隠れていた特徴が現れるので面白い飲み方ができます。
こういった具合に、日本酒は四分類の一つだけを注目して見ても、奥深くて楽しみ方に幅があります。

飲み比べは楽しいものですし、相性の良い料理を探し求めるのも、また違った魅力的な味わい方になります。
今までに体験したことのないタイプのお酒だと、最初の一口は大きなインパクトとなりますが、その体験こそが貴重で豊かなお酒の楽しみ方に発展します。

知らなかったお酒を知るのは、生活に豊かさが与えられることを意味しますし、それは日本酒も同じで楽しく酔える出合いとなるでしょう。